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図はトレーサビリティの基本的な考え方である。正確にものを測るためには、
計量器が正確な標準器で校正されていることが重要である。トレーサビリティと
は、「ユーザの計測器がどういう経路で校正されたかが分かり、その経路がきち
んと国家標準までたどれること」をいう。図で、各々の計測器、標準器、標準物
質などは、”校正の鎖”で繋がれている。

計量法のトレーサビリティ制度
標準物質についても同一な”校正の鎖”が法制化されている。
当所は、長さ、質量、時間、温度、流量、力、湿度、粘度・・・など沢山の量
の計測標準や関連する精密計測技術の研究を行っている。これらの研究成果は、
トレーサビリティを支える技術的バックポーンとして、いろいろな形で社会へ還
元される。
トレーサビリティ制度
トレーサビリティ制度は計量法で法制化されている。この制度では、校正が行
われた時に、”校正の鎖”が繋がっている証しとして、図のようなロゴマーク付
の校正証明書が発行される。当所では、指定校正機関への技術指導、量毎のトレ
ーサビリティ研究会への技術指導を行うとともに、通産省のトレーサビリティ制
度運営審査会へ参加している。

校正証明書に付するロゴマーク
検定とトレーサビリティ
はかり、ガスメーター、タクシーメータなど取引・証明や安全に関わる計量器
の世界では、特定標準器で校正された基準器等を使って法的に定められた検定が
行われる。ここでは当所が校正した基準器等を介して、トレーサビリティが出来
上がっている。
当所では、重要な量の計測標準に関する国際比較や国際共同研究に積極的に参
加して、計測標準の国際的整合性を確保することに努めている。
当所では、新しい標準的計測方法や校正方法の開発を目的にした共同研究や技
術指導(工業技術院の規定)を行うとともに、その成果普及に努めている。これ
らの活動は、実質的にトレーサビリティと同じ効果を期待できる。