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標準

 いろいろな物理量の大きさを,全世界に共通な単位系で表すことは,国際交
流,学術交流,教育などの分野はもとより,産業あるいは社会生活上大きな利
便があります。一般に単位は,数個の基本単位とそれから導き出される組立単
位に分類されますが,基本単位は目的や利用上の便利さを考慮して選ばれてい
ます。

 国際単位系(SI)では,次元的に独立であると見なされる七つの量,すなわち,
長さ,質量,時間,電流,熱力学温度,物質量及び光度について明確に定義し
た単位,メートル[m],キログラム[kg],秒[s],アンペア[A],ケルビン[K],
モル[mol],及びカンデラ[cd]を基本単位として選定しました。その他の単位(
組立単位)は,七つの基本単位から数値係数を含まない乗除算により導き出す
ことができます。

 これらの単位の定義とこれを具体的に表した標準は,科学技術の進歩に伴い
常にその時代おける最高精度を目指す必要があり,世界各国の標準研究所にお
いて時代を一歩先んじた,より高い精度の標準を実現するための研究が続けら
れています。計量研究所では,七つの基本単位のうち長さ,質量,時間,熱力
学温度及び物質量についての研究を行っています。

 なお国際単位系には,SI単位の10の整数乗倍を作るための接頭語が用意され
ています。10の+24乗を表すヨタ[Y]から,10の-24乗を表すヨクト[y]まで,20種
類の接頭語があります。

SI単位の世界



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